2006-02

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世界に普及したカヌー

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■世界に普及したカヌー

いまでは一部の部族を除き、ネィティブ・アメリカンの人達が今日、カヌーに乗る必要はなくなってしまいましたが、ネィテイブ・アメリカンの叡智の結晶であるカヌーは、使い勝手のいい道具として世界に広まりました。
一般的には「カナディアン・カヌー」と呼ばれています。
ただ、現在でも「バーチ・バーク・カヌー」にこだわり、伝統技術を守り続けている人達が数多くいます。

●「ミックマック族」のカヌーとティピ
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●白人のカヌー・キャンプ
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【ネィテイブ・アメリカンのカヌーについての参考文献です】

「カヌー大全」ともいえる、カヌーをテーマに一冊にまとめられた本です。カヌーの歴史に始まり、様々なカヌーについて系統立てて解説しています。
フランス語の本なので、言葉で理解するのには難しいところもありますが写真・イラストも点数が多く、資料として価値のある本です。

・題名:Canoe
・著者:kenneth G. Roberts et Philip   Shackleton
・出版社:Denoel
・サイズ:A4変形 本文280P カラー
・ISBN:2-207-23305-7

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カヌーに乗ることは生活そのものである

■カヌーの使い方は色々である

移動のために、狩猟のために、戦いのために。
カヌーの使い途は色々である。

●ミズリー川上流の「マンダン族」のビレッジ。のどかな風景が拡がっている。
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●カヌーを使っての「マンダン族」同士の戦い。
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●「マンダン族」の服装。
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●ネィテイブ・アメリカンの言葉●

われわれが白人と戦うのは、それが喜びを与えてくれるからではない。
「カイオワ族指導者サタンク」
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カヌーのある生活風景

■カヌーはネィティブ・アメリカンに欠かせない。
カナダの国境に使い「マンダン族」と「スー族」、カナダの「チペワ族」、フロリダ半島の「セミノール族」と地域は違っても、同じようにカヌーが生活の中にある。

●「スー族」とカヌーに乗ってきた他の部族との交易風景。
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●「チペワ族」のカヌー。
イラストからの判断だが、女性がカヌーの製作中のところを見るとバーチバーク・カヌーであろう。
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カヌーを上手に使いこなしたネィテイブ・アメリカン

■馬が新大陸に来る前、カヌーは唯一の乗り物だった。
●これをカヌーと呼ぶかどうかは別にして、このようなものもあった。
静水ならではだろうが、目的はやはり漁労なのだろう。
「une族」のカヌー。
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●ミズリー川沿い「ダコタ族」のカヌー。
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●現実のカヌーは美しいものばかりではないが、使い込まれた道具には
それなりの美しさかある。
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●カヌーを使ってのカリブー・ハンティング。川を泳ぐカリブーが遅いとはいえ、乗り手が一人で獲物を仕留めるのはかなり難しいことだったろう。
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オジブワ族のカヌーのある生活

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■オジブワ族のカヌー・ライフ

五大湖地方に住んでいたオジブワ族は川や湖から魚を、森や平原では鹿なとの大型獣をハンティングしていた。

●夜、川や湖にカヌーで出て、松明で魚を呼び寄せて、銛で魚を突く。
 明かりに魚が寄ってくることを、知っていての狩猟である。
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●湖岸のティピ・ビレッジとカヌー。大型動物のハンティングから帰ってきたところと思われる。カヌーは5.5mの全長とかなり大型のもの。
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部族によって異なるカヌー

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■部族の数だけ異なるカヌーがある

ネィテイブ・アメリカンの部族によっては、地域特性や生活習慣等によってカヌーを使用しない部族もありましたが、カヌーを使用した部族のカヌーは様々に異なっていました。

●ジョージ・カーティンが描いたスケッチです。
ミッシッピ・リバーを帆を立て、風を受けて川を上るネィテイブ・アメリカンです。
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■「セミノール族」のカヌー・ライフ
●フロリダ州に居住していた「セミノール族」または「マイアミ族」のカヌーは、カヌーというよりも船に近いものです。豊かな台地の恵みをカヌーに積み、背景の家は住居または穀物倉庫と思われる。
セミノール族とは、もともとジョージア、アラバマ州に住んでいた「クリーク族」の一部がフロリダに逃れてきた人々のことで、セミノールとは逃亡者の意。
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●「セミノール族」の家族とカヌー。フロリダの湖沼地帯と思われる。
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カヌーにはペイントが欠かせない

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■シンボルを描くことで、カヌーがより愛おしいものとなる

部族によっては、イラストのように動物等の生き物が絵が船首にシンボル的に描かれていた。この発想はティピ(円錐形の住居)に描かれているシンボルと同様である。

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バーチ・バーク・カヌーの使い方

■様々な使い方がされたバーチ・バーク・カヌー

●女性は水の中に入り、アローヘッドやウォーターリリィといった
水生植物の根などを採集していた。

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●鳥の警戒を解くため、鳥の近くまでカヌーですすみ、飛び立つ鳥を矢で射る、ライフルで撃つネィテイブ・アメリカン。

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大型のバーチ・バーク・カヌー

■バーチ・バーク・カヌーはファー・トレダーの必需品

15人近いファート・レーダー(毛皮交易商)が乗り込んだバーチ・バーク・カヌー。
この絵では毛皮を積み込んでいませんが、ファー・トレーダーは沢山の毛皮を積んで、交易所/ランデブー(仏語)に向かいました。

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バーチ・バーク・カヌーでハンティングをする白人。

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フランスの探検家・ハンター達の大型カヌー。

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ネィテイブ・アメリカンのバーチ・バーク・カヌーとは

■バーチ・バーク・カスー【Birch-Bark Canoe】とは


バーチは、カバノキ科の落葉高木の樺(かば)、バークは樹皮のこと。
つまりバーチ・バーク・カヌーは樺の樹皮で作ったカヌーのことです。

ネィテイブ・アメリカンはバーチ・バーク・カヌーだけでなく、地域や部族により、他の木材を使ったウッド・カヌーや革張りのカヌーなどを使用していました。
また使う目的や状況(急流、湖、海)により、カヌーの形状は様々でした。

写真は「オシブワ族」のカヌーを再現したミニュチュア・モデル。
実際に樺の皮を使用しています。

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テーマ:本日の日記 - ジャンル:日記

カヌーはネィテイブ・アメリカンの叡智の結晶です

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■カヌー【Canoe】は
ネィテイブ・アメリカンの叡智が生んだ
移動と狩猟のための道具です。

ネィテイブ・アメリカンが鉄道を「アイアン・ホース」と呼んでいたことは有名ですが、
また川を「動く道」ともいっていました。
しかし、動く道とはいえ移動には道具が必要です。そこで考えたのがカヌーです。
ヌマヒノキで枠組(骨組み)を作り、樺(カバ)の樹皮を枠組みに合わせて縫い付けるという
シンプルなカヌーは縫い糸としてクロトウヒの根を使い、同様にクロトウヒの樹脂を塗り、防水処理をしていました。
ほとんどのカヌーは50kg以内で、一人で担ぐことができるほど軽量でした。
全長は長いもので11m、最大1,800kgの荷物を運ぶことができました。

こうしたカヌーを開発したのは、アメリカからカナダの北東部地方に住んでいた「ペノスコツト族」や
「マリサイト族」「ミックマック族」などですが、広く他のインディアンにもその便利さが伝わりました。
また1600年代のヨーロッパ人の探検家やマウンテンマン(罠猟師)、毛皮交易商達は好んでカヌーを使用していました。

ネィテイブ・アメリカンが登場する映画にはよくカヌーシーンがあります。
中でも「大陸の怪男児ダニエル・ブーン」や「ラスト・オブ・モヒカン」「北西への道」などの映画では
カヌーのシーンがふんだんに登場します。

今日では世界的に普及したカヌーですが、考案したのはネィテイブ・アメリカンだったのです。 
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■ネィテイブ・アメリカン入門の一冊
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【NATIVE AMERICAN A PORTRAIT】
 
 The Art and Travels of 
 Charles Bird King ,
 George Catin and Karl Bodmer
 
 ・著者:Robert.J.Moore.JR
 ・出版社:TEWART TRBORI&CHANG
 ・ISBN-1-55670-616-2
 ・サイズ:B4
 ・ページ数/282P

●巻頭文章の意訳
アメリカ西部の未開地、いわゆるインディアン・テリトリーを旅することは
スペースシャトルで宇宙を旅行することと同じくらい、特別なことだった。
1820年、1830年代、インディアンは、ほとんどの白人アメリカ人から野蛮な人間と見られ、嫌われていた。
農場、工場、鉄道、村を作るためには、インディアンを排除する必要があった。
結果的にヨーロピアン・アメリカ人は、インディアンの生まれた土地を侵略して、彼等の生き方を永遠に破壊した。
そんな時代に、インディアンの中に飛び込んでいった、チャールズ、ジョージ、カールの三人のアーティストがいた。
写真術が生まれる前のこの時代に、三人は成果の約束されない冒険の旅にでた。
アメリカ・インディアンの文化を記録するために、川を渡り、山を越え、砂漠を踏破したのだ。
彼等はインディアンはひとつの独立した民族であり、その生き方の素晴らしさを知っていた。
彼等はそれぞれ独自に活動していたが、ひとつのビジョンで繋がっていた。
彼等の作品や著述したものはすべて、アメリカ・インディアンの様々な文化を記録したものとして
今日も大切に保存されている。

●解説
「インデイアンに対する偏見が渦巻いていた時代に、民俗学的、人類学的分野での
貴重な記録を残した三人のアーチストの輝かしい業績が集約された一冊」


多数の美しいドローイング作品が収録されている。
臨場感のあるドローイングを見るだけで、ネィテイブ・アメリカンの多様な文化が一目で理解できるいい本です。
 
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ネィテイブ・アメリカンに興味・関心を持っている人ってどのくらいいるんだろう?

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■ネィテイブ・アメカンが好きな人
 興味、関心を持っている人って
 どのくらいいるんだろう?

 
今日から表題のようなテーマで研究日誌のスタートです。しかし、今日のタイトルのように、実際何人の人がこのブログに訪れて、目を通してくれるのか少々、心配ですね。

 さて、そもそも私がなぜ、ネィテイブ・アメリカンについて個人的に研究をすることなったのか?
それは今から17年前のことです。その当時、カヌーの専門誌を編集していました。
 もちろん当時からカヌーを楽しんでいたのですが、カヌーは誰が考えたの? カヤックは誰が考えたの?と素朴な疑問を持ちました。
 調べてみるとカヌーはアメリカン・インディアンであり、カヤックはアラスカ、グリーンランド等のエスキモー&カナダのイヌイットであることが分かりました。なんだ、どちらもネイテイブ・アメリカンじやないか!
 私の個人的研究はここからスタートしたのです。

●ネイティブ・アメリカンの言葉●
 『太陽が昇るのは白人の土地。太陽が沈むのはインディアンの土地』20060208063401.jpg


●「映画の中のネィテイブ・アメリカン達」というメールマガジンを発行しています。併せて読んでいだけると、ネィテイブ・アメリカンの理解がより深まると思います。
発行/まぐまぐ ID:0000167260
smokesignal.gif


テーマ:日記 - ジャンル:日記

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プロフィール

北米先住民族文化研究所 パニオロ・ケニー

Author:北米先住民族文化研究所 パニオロ・ケニー
ネィテイブ・アメリカンの研究をライフワークとしています。研究を始めて15年。インディアン、エスキモー、イヌイット等、北米の先住民族〔ネイティブ・ピープル〕の生活文化の素晴らしさと事実を多くの人に知ってほしいと思います。






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