2017-09

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映画の中のネイティブ・アメリカン達④壮烈第七騎兵隊

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カスター将軍の肖像画

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カスター愛用の銃

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●編集前記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ジョージ・アームストロング・カスターといえば
第七騎兵隊を率いて、スー・シャイアン連合軍とリトル・ビッグホーンで交戦して
全滅したことで知られている。
インディアンにとっては最高の勝ち戦さであり
戦勝記念日の6月15日は毎年、リトル・ビッグホーン周辺は
インディアンの人達のパレードが行われる。
この映画はジョージ・カスターの人生を描いた伝記映画であり
映画の中では国の英雄。国の恩人として取り上げられています。
しかし、カスターといえばリトル・ビッグホーンの戦いといわれるように
映画のクライマックスは当然のことながら
リトルビッグホーンの戦いとなっています。

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壮烈第七騎兵隊


▼第七騎兵隊とインディアン大群の壮絶な死闘!▼

◇◆◇「壮烈第七騎兵隊」THEY DIED WITH THEIR BOOTS ON ◇◆◇ 
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【DATA】
ワーナー・ブラザーズ モノクロ
1942年(日本公開) アメリカ 138分
原題:THEY DIED WITH THEIR BOOTS ON
制作:ハル・B・ウォリス、 ロバート・フェローズ
監督:ラオール・ウォルシュ
脚本:ウォーリー・グライン、イーニアス・マッケンジー
撮影:バート・グレノン
音楽:マックス・スタイナー  

【キャスト】
ジョージ・A・カスター将軍:エロール・フリン
リビー・カスター夫人:オリヴィア・デ・ハヴィランド
ネッド・シャープ:アーサー・ケネディ
カリフォルニア・ジョー:チャーリー・グレイプウィン
サミュエル・ベイコン:ジーン・ロックハート
クレージー・ホース:アンソニー・クイン
ロミュラス・テープ少佐:スタンリー・リッジス
シェリダン将軍:ジョン・ライテル
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■映画の紹介文から━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

『伝説の英雄カスター将軍の命を賭けた戦い』

南北戦争の英雄、カスター将軍の奮闘を描く伝記映画。
カスター(エロール・フリン)は、士官学校の劣等性。
しかし、南北戦争で第二騎兵隊員として参戦し大活躍!将軍に抜擢される。
一躍英雄となり、士官学校時代から相思相愛のリビーとも結ばれ、ダコタ州の
リンカーン砦に赴任。
墜落しきった第七騎兵隊を立て直した。
そして、スー族の長、クレージー・ホースと和協協定を結ぶが、宿敵・シャー
プの策略によって協定が破られてしまう!
一般人をも巻き込んだ惨劇が予想されたその時、英雄カスターが、死をも覚悟
して立ち上がるのだった!!

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■ストーリー
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映画は最初からカスターが変わった人物であることを描くことから始まる。
USキャバリーに入隊したカスター。
犬4匹を連れ、馬に乗って基地に着くカスター。
軍服は自分でデサインしたオーダー。
入隊したものの、消灯後に歌う、点呼に遅れる、上官を殴る、私語を話す
成績は最低で上層部からは
「当校、発足以来、最低の成績」「グラント以来、最低の生徒」と言われる始末。
しかし、一方、司令官のシェリダン大佐は「どこか憎めん奴だ」と気に入り
「馬術と剣術は敵なし。指揮能力は優れている」との評価をされていた。
またカスター自身は「リンカーンが大統領になれば、きっと戦争になる」と予言。
予言は当たり、南北戦争が勃発。
北軍は卒業前の若い軍人を戦地に赴任しようとするが、適任がいない。
カスターの実力をひとり評価した司令官は
カスターを注意に昇格させるとともに卒業させ、ワシントンDCに赴任すること
を命じる。
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ワシントンDCに着任したカスターは、スコット将軍に上手く取り入り
第二騎兵隊に配属となった。
戦地にてカスターは退却命令を出した司令官を殴り、部下に攻撃を命じた。
南軍を撃破して、手柄を立てたカスターはシェリダン将軍に
「よくやったと誉められる」。
ところが本部の電報の指示ミスにより、間違って准将に任命され
「ミシガン騎兵旅団」の指揮官となってしまう。
戦況は南軍が優勢で北軍は追い込まれていた。
しかし、カスターの個人の判断により戦況は逆転。
リー将軍率いる南軍は降伏する。
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名実ともに時の人となり、結婚したカスターの元へかつての基地仲間が訪ねてきた。
鉄道会社の経営者のひとりとなっていた知人は
「当社の株のために君の名前を貸して欲しい。貸してくれれば君も軍隊をやめるら
れる」と話を持ちかける。
「興味ない。名前は私そのもの。それで金をもうけようとは思わない」

生来、戦うことが好きなカスターは南北戦争が終わって
心の中にモヤモヤとしたものを抱えていた。
シェリダン司令官に頼み、新しい地に赴任させて欲しいと頼み込む。
ダコタのフォートリンカーン連隊の中佐に任官されたカスター。
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任官地に赴く日。
御者のカリフォルニア・ジョーがカスターにいう。
「兵隊はインディアンを知らない。インディアンに白人の戦法は通じないんだ。
だから白人はインディアンに負ける。やつらの戦法を知ることだ」
「いいことをいう。軍に入らんか」とカスターが答えていると
インディアンが襲撃してきた。
馬を盗んで逃げるインディアン。追う騎兵隊とカスター。
カスターとクレージーホースの1対1の戦い。
戦いに勝利したカスターはクレージーホースに60日間の拘留を命じ
砦に連行する。

砦でクレージーホースを見て詰め寄る兵隊を静止するカスター。
「撃つなら撃て。縛り首はよせ」とクレイジーホース。
「分かっている。約束は守る」と答えるカスター。
赴任地の基地は荒れ放題だった。
士官学校のかつての同窓生シャープが経営するバーには
酒を飲む兵隊達が集まっていた。
その兵隊達は乗馬の技術も低く、とても兵隊と呼べない代物だった。
シャープはまた毛皮と引き換えにインディアンに銃を販売していた。
カスターは銃の販売を禁止するとともに
自分が率いる隊を合衆国一の連隊にすると宣言する。
しかし、その間に仲間の手引きによってクレイジーホースは脱出する。
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その後、幾度となくインディアンと交戦する騎兵隊。
話し合いを求めてきたインディアン達と向かい合う騎兵隊。
クレージーホースは口火がきって話す。
「白人の頭、長い髪にいう」

「聞こう!兄弟」

「戦いはやめよう。殺し合いはもう沢山だ。平地はそっちに返す。
川沿いの土地もやる。バッファロー狩りの土地もやろう。
だが一箇所だけは渡せない」

「それはどこだ?」とカスター。

「ブラックヒルズだ。あそこには祖先の魂がいる。神々の家もある。
他の土地は全部やるが、あそこだけは渡せん」

「白人のチーフにそう伝える」

「チーフに約束させろ!白人は聖なる地に入らんとな。
そうすれば我々も永遠に平和を守る」

「もし私が約束を破ったら、我が軍がブラックヒルズを守る。
いかなる白人の侵入も許さん。長い髪の約束だ」

「長い髪の約束は信じる。だが白人のチーフは信用できない。
もし約束を破ったときはスー族はもちろん、
シャイアン、オガララ、ブラックフィート、サンク&フォックス、
あらゆる部族が集まるだろう。そして戦いを挑む。
彼らの命、神、祖先の魂、すべてが滅びる。
すべての敵もだ。話は終わった」

そしてインディアンと騎兵隊の間に協定が結ばれた。
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しかしブラックヒルズに鉄道を延ばす計画の鉄道会社は
協定を憎み、カスターを陥れるために悪巧みをする。
ブラックヒルズに金が出たとの情報を流して
ゴールドラッシュを作りだす。
ある日、カスターが新聞を見ると「ブラックヒルズに金が!」
という記事が。
協定をつぶすための謀略を知るカスター。
このままではブラックヒルズに白人が入り込み
インディアンが怒って白人を皆殺しにすると危機を感じた
カスターは大統領に直談判にいく。
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砦に戻るとともに、第7騎兵隊を率いて
ブラックヒルズに向かうカスター。
先に偵察に出たスカウトの報告によれば
「クルック将軍の部隊は1週間前に全滅。
リトルビッグホーンにはインディアンがわんさか集結している。
並大抵の数じゃない。早いとこ逃げたほうがいい」

「逃げたりせん。攻撃する」

「勝てる見込みは」とスカウト。

「できる限りインディアンをたたく。
上手くいけばシェルダン軍が来るまでまつかもしれん」

その頃、インディアン各部族のチーフはティピ内に集結。
クレージーホース「戦いの時だ。戦士達よ出陣だ」の言葉に
各部族のチーフが、スー、シャイアン、ミニコンジ、サンアーク、
オガララ、ショーション、ブラックフィートと
次々と部族名を名乗り、決起する。
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6月25日。リトル・ビッグホーン川。ついに戦闘が始まる。
いきなりインディアンが攻撃する。
下馬して待構えるが、直ぐに包囲されてしまう騎兵隊。
最後に一人残るカスター。
弾もなくなり、クレージーホースに撃たれる。
勝利を勝ち取ったクレージーホースは
第7騎兵隊のフラッグを奪い取る。
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後日、ワシントンを訪れたカスター婦人。
「クレイジーホースと約束してください。インディアンの権利を保障するとね」
「大統領に話して、そのようにさせよう」と軍司令官。

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■解説━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ジョージ・アームストロング・カスター将軍を主人公に描いた映画には他に
「カスター将軍 Custer of the West」1967年がありますが
どちらの映画もカスターを英雄として取り上げています。
史実からすると南北戦争におけるカスターは確かに英雄でしたが
インディアン対策においては史実は映画とは異なるようです。
実際のカスターはイエローストーン川で測量をしている技師を保護し
ブラックヒルズに進入。
また金鉱堀を連れてきた男です。
性格的にはがむしゃらで、情け容赦なく、自分の個人的な名誉をあげることに
熱中していた。
その名誉の対象がインディアンだったというわけです。
リトル・ビックホーンの戦いも、騎兵隊がインディアンに囲まれたのではなく
騎兵隊からインディアンの村に襲撃を仕掛けたというのが真実です。

・クレージー・ホース(タ・シュンカ・ウィトコ)1834年生まれ。
 オグララ・シオウスク族酋長(オグララ・ラコタ)。
 彼が生まれた時、子馬が気違いのように村中を
 駆け回ったことから名前がついたとも
 父親の名前を襲名したともいわれていますが
 子供のときの名前は一般に「巻き毛」といっていたようです。
 少年時代はレッド・クラウド酋長のもとで戦いを学び
 天才的な戦略家として認められた。
 シャイアン族の娘(ブラック・ショール)と結婚して、一族と同盟を保った。
 リトルビッグホーンの戦いの翌年、戦いで命を落とす。
 故アイゼン・ハワー大統領が訪ねたリザベーションで、関係してくれた酋長に
 「私にもしインディアンの名前をもらえるなら
 クレージーホースと呼んでもらいたい」といったのは有名な話です。
 
 ・クレージーホースの言葉
  オレたちはラコタ族独自の好き方が好きだった。
  アメリカ政府に迷惑をかけたこともない。
  望んでいたのは平和な暮らしと、放っておかれることだけだった。

・クルック将軍の戦い
 1876年6月17日、1300名の軍隊を率いて
 1300名のクレージーホース軍とローズバット山の中腹で対し
 クルック軍を退却に追いやる。

・リトル・ビッグホーンの戦い
 この映画では七つの部族が参戦していると描かれているますが
 史実によればオグララ、ハンクパパ、ヤンクトン、サンティ、ブルーレ
 サン・ザーク、ミニコンジュのスー族7部族に加え、ノーザン・シャイアンと
 その同盟部族、アラパホ族が結集したといわれています。
 カスター隊、約650人。対してティトン連合軍1500~2500人。
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■印象に残った言葉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

・ブラックヒルズについての聴聞会でのシーン。
 政府代表者の前でカスターが演説を行う。

 兵隊はインディアンとの戦い方を知らん。
 敵はスー族だけではないぞ。
 全部族の聖地が侵されたのだ。
 シャイアンもブラックフィートもでてくる。
 みんな黙っていない。彼等を責められるか。
 私がインディアンだったら、死ぬまで戦う。
 
この映画ではあえてカスターに語らせている言葉だが
カスターは実際に自署「わが平原の生活」の中で 
インディアンの権利について理解を示す記述を残しています。  

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● 編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ひとこでいえば、この映画はカスターの伝記映画です。
しかしカスターといえばまずリトル・ビッグホーンの戦いといわれます。
この映画ではインディアンが登場するのは後半からですが
リトル・ビッグホーンの戦いに至るまでが描かれています。

戦いのシーンは圧巻です。
特にヘリコプターから撮ったと思われるシーンは目を奪われます。
いくら戦いとはいえ、戦さの帽子であるウォーボンネット(羽冠)を被った
インディアンが多すぎるのは、少し気になりますが。
インディアン達はまだ十分な数の銃を持っていませんが、
戦略家クレージーホース率いるインディアン達の戦い方には感心します。


 

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北米先住民族文化研究所 パニオロ・ケニー

Author:北米先住民族文化研究所 パニオロ・ケニー
ネィテイブ・アメリカンの研究をライフワークとしています。研究を始めて15年。インディアン、エスキモー、イヌイット等、北米の先住民族〔ネイティブ・ピープル〕の生活文化の素晴らしさと事実を多くの人に知ってほしいと思います。






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