2017-11

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映画の中のネイティブ・アメリカン達⑤モホークの太鼓

20070917150230.jpg

モホーク族
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●編集前記
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一般的な西部劇に登場するインディアンは必ずライフルを持ち、馬に乗っているが
この映画に登場するインディアンは歩き、弓矢が主の武器である。
それだけに妙なリアリティがあり、引き込まれてしまいます。
J・フォード初のカラー作品ですが、初演の時はモノクロ公開の映画でした。

モホーク族が登場する映画は他の部族と比較すると非常に少ない。
すべての映画を観たわけではないので、詳しくは分かりませんが”モホーク”という名前がつく映画と関連のものを拾ってみても、モホークへの道/戦うイロコイ族/モヒカン族の最後くらいしかありません。
その意味ではモホーク族のことを知ることができる貴重な映画でしょう。
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モホークの太鼓


▼東部から西部へと移住した若い夫婦の開拓物語▼

◇◆◇『モホークの太鼓』DRUMS ALONG THE MOHAWK◇◆◇ 
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【DATA】
104分
1967年(日本公開●●) アメリカ 104分
原題:DRUMS ALONG THE MOHAWK
制作:レイモンド・グリフィス
監督:ジョン・フォード
原作:ウォルター・D・エドモンズ
脚本:ラマー・トロッティ、ソニア・レヴィン
撮影:バート・グレノン、レイ・レナハン
音楽:アルフレッド・ニューマン

【キャスト】
ギルバトー・マーティン/ヘンリー・フォンダ
ラナ・マーティン/クローデッド・コルベール
マクレナー婦人/エドナ・メイ・オリヴァー
コールドウエル/ジョン・キャラダイン
その他    
ジェシー・ラルフ
アーサー・シールズ
ロバート・ロウリー
ウォード・ボンド
フランシス・フォード
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■映画の紹介文から━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『フロンテイィア・スピリットを描いた名作』

独立戦争が始まった1770年。
アメリカ東部、モホーク渓谷で新居を構えた開拓民農夫が直面する幾多の苦難
をフロンティア・スピリットで力強く乗り越えてゆく姿を描いた雄大なウェス
タン・ドラマ。
インディアンの襲撃、家の焼失、子供の流産。
そんな悲劇の中で、結婚したばかりの夫婦は互いを励まし合い、強い絆で結ば
れてゆくのだった。
美しき夫婦愛、不屈の開拓者精神を描き、古き良きアメリカを彷彿させる傑作
に仕上げた。

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■ストーリー
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●1776年、結婚式を終え、ニューヨークのオルバニーから辺境の地へ
旅立つ若い夫婦のギルとラナ。
一頭の馬が引く幌馬車に一頭の牛。
「モホークは世界で一番美しいところさ」

旅の途中ホテルで1泊の後、新居となるキャビンに到着。
暖炉に火をつける妻のラナ。
すると眼の前に大きな男が。
ギルの親友のブルーバッグというインディアンである。
ラナは驚いて泣き出すが、それをなだめるギル。
「彼はグットフレンドでクリスチャンだ」

「ハレルヤ」といって出て行くブルーバッグ。
しかし、彼はすぐに戻ってきた。

「良い嫁だが、お前は若造だ。これを使え。ひっばたけ。いうこと聞く」
といってムチを渡し、再び立ち去る。

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二人が住むモホーク渓谷のキャビンの近くにはシャーマン低地砦がある。
ギル夫妻と同じようにこの地に移り住んだ開拓民たちが民兵を組織している。
モホーク族と手を組んだイギリス派住民とイギリス軍に対抗するためである。
その開拓民の仲間達がギル夫妻の土地の開墾を手伝いにきた。
するとブルーバックが「敵のインディアンが大勢来る」と走ってきた。

押し寄せるモホーク族のインディアン。
逃げながらも銃で応戦する住民達。
しかし女、子供の大勢いることから砦に一斉に逃げる。
そんな住民をよそにキャビンはもちろん、手当たり次第に火を放つモホーク族。

砦に辿り着く住民達。
砦で体勢を整え、攻撃に出発する民兵達。
夜に戻るが、敵には逃げられてしまった。

モホーク族の襲撃により全財産を失ったことで
ショックを受けたラナは子供を流産してしまう。
ギルはそんな妻を見て、ここに来たことを後悔するが…。

翌日、焼かれた家を訪ねるギル夫妻。
そこどラナはまたやり直すことを決意する。
季節は冬。
夫妻は仕方なく、マクレナー婦人の家で使用人として働くことになる。
住居も与えられた夫妻の新しい生活が始まるが…。

敵対するイギリス軍の戦いのため戦地に赴く民兵達。
しかし数日後、戻った民兵は600人のうち僅か240人だった。
かろうしで生き残ったギルは、モホーク谷の責任者となる。

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ある日、マクレーナ婦人の家に酔っ払ったモホーク族が侵入する。
家に火を放つインディアン。
「逃げろ、死ぬぞ」と婦人にいうが、頑としてベッドから動かない婦人は
インディアンに「さあ早くして、ベッドを運び出すのよ」と命令する。
婦人の悲鳴を訊いて駆けつけるギル。
インディアンは退散するが、婦人もまた家を失ってしまう。

そんな時、「アントツルス村がやられた。イギリスのコールドウェル軍がやってくる」
と連絡がはいる。
コールドウエル軍の襲撃に備え、砦に集結して戦いの準備をする住民達。
そして英国軍とインディアン達が砦に襲い掛かる。
絶対的な数で劣る砦の住民達。
弾薬も少なくなり、援軍を頼みに砦の外に出るギル。
だが、3人のインディアンが追いかけてくる。
延々と走り続けるギル。

そしてついに援軍の正規軍が駆けつける。
敵を圧倒して勝利した砦では星条旗の掲揚が行われた。

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■解説━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
この映画はジョージ・ワシントンが司令官で、ニューヨーク州と他の12の州が
独立宣言をしたことからアメリカ軍とイギリス軍が戦争に至った独立戦争の時代です。
開拓の苦しさとともに戦いを続けた開拓民達の姿がしっかりと描かれています。
最後の国旗掲揚のシーン。
13の星と条が並ぶ国旗に対し、ギルが右手を上げる姿がとても印象的です。

●モホーク族
一般には西部劇といわれますが、この映画の舞台は東部。
モホーク族は東部のアパラチア山脈から東海岸の方に住んでいた森林地帯の先住民です。
モホークの特徴は頭の真ん中の部分だけを細長く残しておく髪形が特徴で
敵の頭の皮(スカルプ)を剥ぐという風習はモヒカン、セネカ、オタワ、ヒューロン、
イォロクォイの各部族とともに元祖といわれています。
頭皮は記念品であると同時に、相手の生命力奪う手段でもありました。
オナンダーガ(オノンダガ)、セネカ、オネイダ、ケニーガ(カユーガ)の4部族とともに
互いが反目して破滅をもたらすようなことを避けるため、またヨーロッパ人の到来
による脅威に対抗するため「イロコイ部族連盟」を結成しました。
その後、タスカローラ族が加わる。
「狐のように現れ、山猫のように戦い、鷹のように飛び去る」というのが
この映画に登場するモホーク族はチーフと思われる人のみ普通の髪型ですが
カンムリワシのように頭髪の真ん中だけを立てて残したモヒカン刈りが特徴です。
この映画の中のインディアン達は頭に1本の羽根をぶらさげていますが、何本もの羽根
をぶらさげたり、立てた人もいたようです。。

まだこの時代にはインディアンの手に馬も銃も十分に行き渡っていないようで
この映画に登場するインディアンのほとんどは徒歩が基本です。
一部のインディアンは銃を持っていますが、武器は弓矢に先端に石をつけた
ウォークラブとトマホーク(石斧)が目立ちます。
 
ここでも戦いに臨むときは顔にフェイス・ペインティングを施しています。

身なりは上半身が裸がほとんどですが、胸に骨を集めて作った鎧的なものを装着している人も。
下はいわゆる前後に短いふんどしのスタイル。
チーフと思われる人はフリンジのついた長いパンツの上からふんどしを履いています。
足はすべて裸足です。

実際そうだったかはともかく、なかなか興味深い装束です。



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北米先住民族文化研究所 パニオロ・ケニー

Author:北米先住民族文化研究所 パニオロ・ケニー
ネィテイブ・アメリカンの研究をライフワークとしています。研究を始めて15年。インディアン、エスキモー、イヌイット等、北米の先住民族〔ネイティブ・ピープル〕の生活文化の素晴らしさと事実を多くの人に知ってほしいと思います。






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